ハンス・ロスリング著作のFACT FULNESSを読んだ。
店頭で今は必ず見かけるベストセラー本である。
本書は事実に基づく世界の見方を教えてくれる。
思い込みではなく、事実をもとに行動すれば人類はもっと前に進める。そんな希望を与えてくれる本である。
自分が生まれてから学校で学んだ時代からどんどん時は過ぎ、グローバルで世の中はよくなっている。
知識は確かにアップデートされていない。このアップデートしなくては、という著者の思いがつまった1冊である。
ファクトフルネスという習慣を毎日の生活に取り入れ、訓練を積めば、ドラマチックすぎる世界の見方をしなくなり、事実に基づく世界の見方ができるようになる。
ドラマチックな10の本能、「分断本能」、「ネガティブ本能」、「直線本能」、「恐怖本能」、「過大視本能」、「パターン化本能」、「宿命本能」、「単純化本能」、「犯人捜し本能」、「焦り本能」に分類し、これらの本能を抑えることによって世界の本質をつかむ、ということだ。
本当の世界の姿を知ることは生きていく上で役に立つし意義がある。
事実についての質問をしてみれば、知識不足が果てしなく表に出るはずである。
こうした世界の事実を把握していくためには世界中の様々な人と一緒に過ごしたり話し合ったりする経験が必要だろう。
だれしもがそのような経験ができない分、この本を読むことで世界の見方とデータに基づく正しい知識を得ることができる。
世界の人口の予測、また先進国と途上国を分ける意味のなさ、なにより過去から間違いなくグローバルを見渡して豊かになっているという事実。
祖先たちが築いてきた知恵と努力から今がある。
心配すべきグローバルなリスク(感染症の世界的な流行、金融危機、世界大戦、地球温暖化、極度の貧困)が起きないよう、普段の生き方から意識し、個々人ができること、やれることをやることが大拙だと思う。
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