渡辺淳一さんの鈍感力を再読した。
とても読みやすい本だ。
経験談を中心にしたエッセイで、何でも鈍感力に結び付け過ぎている気はするが、要は小さい事は気にするな、ということである。
自分はもっと敏感にむしろなりたいくらい鈍感で気が利かない性格である。
気にしない性格でもあるが、唯一、気にしている事としたら睡眠力のことだ。
だが睡眠にしても鈍感になりたくてもなれない実情を抱えていると自分では思っている。
この本のなかでもあまりにも過敏に気にしすぎる人のケースが紹介されているが、問題はどうしたら大らかになれるのか、またそのような相手にどう働きかけるどうすればよいか、ということではないだろうか。
このあたりは本には書かれていない。
人それぞれに事情を抱えている中、どう鈍感に生きるべきか、相手にどう働きかけるか。これが1番、難しいのかもしれない。
鈍感さと時には敏感さも必要なのかもしれない。
要はバランスが重要なのでは、と考えたりもするが。
だがこの本を読むと安心した気持ちになる。ということは自分は鈍感な人間だということだろう。
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