コピーライターである梅田悟司さんの「言葉にできるは武器になる」を一昨日、昨日で一気に読み進めた。普段、ブログを書く時もそうだし、本を読む時も感じる。
いかに自分の語彙力や文章力のなさを感じるか、また本を読んでいてなんでこんな文章が書けるのかと。
この本を読んで感じたのは、「内なる言葉」の存在に意識を向け、「内なる言葉」を磨く鍛錬を積んでいくことの大切さだ。
内なる言葉、とは日常のコミュニケーションで用いる言葉ではなく、無意識のういの頭に浮かぶ感情や、自分自身と会話をすることで考えを深めるために用いる言葉である。
そして内なる言葉で意見をまず育て、そこから意見を言葉に変換する、という二段階が存在している。
以前、会社の先輩から文章に記述できない、ということはその内容ほどまで考えられていない、ということだ、と言われたことがあるのだが、まさに言葉にできないということは「言葉にできるほどには、考えられていない」ということと同じである。どんなに熟考できていると思っていても、言葉にできなければ相手には何も伝わらない。
この本では、内なる言葉に意識を向け続ける習慣を持ち、内なる言葉の解像度を上げる、そして正しく考えを深める思考サイクルを紹介している。
コピーライターとして専門性を高めていくために努力し、ロジカルに言葉をつくり出すための思考方法を編み出したような教科書だ。
以前、弁護士の谷原誠さんの「いい質問」が人を動かす、という本も読んだが、まさに仕事を通じて専門性を高めていく過程で得られた知恵である。
デカルトの方法序説も読んでいるが、当時と違って今はこうした知見や知恵が豊富に身の回りの読書を通じて得ることができる。
ほんと感謝だ。これからもたくさん、読書を通じて色々と学んでいきたい。
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