敵をもファンに変える超一流の交渉術、という本を読んだ。
これから難しい交渉の場面があり、ストーリー構成をまとめているのだが、いかに理論武装してロジックを構築しても、そもそも無理もあり、結局パワーバランスや権威の関係から交渉が難しくなるのでは、との不安もあり、交渉に関わる本をいくつか購入したうちの1冊である。
初めはストーリー構成をどうまとめればよいか、漏れなく理論武装するにはどうすればよいか、といった観点ばかりが頭をよぎり、ストーリー作りにばかり目がいってしまっていたが、この本を読むと自分らしい交渉ができるのではないか、と自信を持てるようになった。
ただ、あくまでそこまで自信を付けられるようになるには自分次第。自信が持てるようになるためには自尊心を養うことがまず重要、と説明している。そして自尊心を高める第一ステップは権威を手放すことから、とある。
相手が持っている自分よりも上にある”権威”に対しては、過敏な劣等感とも呼べる自分の中の意識を捨てる。反対に、下の者たちに対して抱えている優越感にくるまれた自分の”権威”もすてるべきと。権威を捨て去った後に、上に対しても下に対しても共通して残ったのは、目の前の相手に対する敬意と善意だ。
そして権威を捨てて自由になる方法の実践方法として以下。
①組織の中で仕事をしている人であれば、毎日、最低3人と決めて自分より立場の弱い人たちに声をかけることを習慣にしてみる。
②部下を含め立場の弱い相手に対して送るメールに丁寧な言葉と配慮を忘れない。
上の2つは読んでハッとさせられた。えらい立場にいるわけではないが、日々、若手や弱者に声をかけることを意識できていたか。
とにかく実践してみよう。
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