2019年度技術士試験の概要

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2019年度から試験方法が改訂され、必須科目はこれまで択一式だった問題が論文になり、問題の種類としては

「技術部門全般にわたる専門知識、応用能力、問題解決能力及び課題遂行能力」

とされている。

その概念としては

「社会的ニーズや技術の進歩に伴い、社会の技術における様々な状況から、複合的な問題や課題を把握し、社会的利益や技術的優位性などの多様な視点からの調査・分析を経て、問題解決のための課題とその遂行について論理的かつ合理的に説明できる能力」

としている。出題内容としては

現代社会が抱えている様々な問題について、「技術部門」全体に関わる基礎的なエンジニアリング問題としての観点から、多面的に課題を抽出して、その解決方法を提示し遂行していくための提案を問う。

としている。そして評価項目は

技術士に求められる資質能力(コンピテンシー)のうち、専門的学識問題解決評価技術者倫理コミュニケションの各項目

とある。

選択科目自身、機械部門としては9種類あった選択科目が6種類に減っている。

<機械設計>
『設計工学、機械総合、機械要素、設計情報管理、CAD(コンピュー タ支援設計)・CAE(コンピュータ援用工学)、PLM(製品ライフサ イクル管理)その他の機械設計に関する事項 』

<材料強度・信頼性 >※自分が選ぼうとしている選択科目
材料力学、破壊力学、構造解析・設計、機械材料、表面工学・トラ イボロジー、安全性・信頼性工学その他の材料強度・信頼性に関 する事項

<熱・動力エネルギー 機器 >
熱工学(熱力学、伝熱工学、燃焼工学)、熱交換器、空調機器、冷 凍機器、内燃機関、外燃機関、ボイラ、太陽光発電、燃料電池そ の他の熱・動力エネルギー機器に関する事項

<流体機器 >
流体工学、流体機械(ポンプ、ブロワー、圧縮機等)、風力発電、 水車、油空圧機器その他の流体機器に関する事項

<加工・生産システム・ 産業機械 >
加工技術、生産システム、生産設備・産業用ロボット、産業機械、 工場計画その他の加工・生産システム・産業機械に関する事項

また選択科目Ⅱでは評価項目として技術士に求められる資質能力(コンピテンシー)のうち、専門的学識、コミュニケーションの各項目選択科目Ⅲでは問題の種類自身が論文の選択科目に関する「課題解決能力」を問う問題から「問題解決能力及び課題遂行能力」を問う問題に変更されている。

専門的知識は言うまでもなく、論文を書く上で重要なのは技術士に求められる資質能力(コンピテンシー)である。気になった要点だけ抜粋すると以下のようになる。

専門的学識
技術士の業務に必要な、我が国固有の法令等の制度及び社会・自然条件等に関する専門知識を理解し応用すること。
問題解決
業務遂行上直面する複合的な問題に対して、これらの内容を明確にし、調査し、これらの背景に存在する問題発生要因や制約要因を抽出して分析すること。
複合的な問題に関して、相反する要求事項(必要性、機能性、技術的実現性、安全性、経済性等)、それらによって及ぼされる影響の重要度を考慮した上で、複数の選択肢を提起し、これらをふまえた解決策を合理的に提案し、又は改善すること。

マネジメント
業務の計画・実行・検証・是正(変更)等の過程において、品質、コスト、納期及び生産性とリスク対応に関する要求事項、又は成果物(製品、システム、施設、プロジェクト、サービス)に係る要求事項の特性(必要性、機能性、技術的実現性、安全性、経済性)を満たすことを目的として、人員・設備・金銭・情報等の資源を配分すること。

評価
業務遂行上の各段階における結果、最終的に得られる成果や波及効果を評価し、次段階や業務の改善に資すこと。

コミュニケーション
業務履行上、口頭や文書等の方法を通じて、雇用者、上司や同僚、クライアントやユーザー等多様な関係者との間え、明確かつ効果的な意思疎通を行うこと。

リーダーシップ
業務須高にあたり、明確なデザインと現場感覚を持ち、多様な関係者の利害等を調整し取りまとめることに努めること。

技術者倫理
業務遂行にあたり、公衆の安全、健康および福利を最優先に考慮した上で、社会、文化及び環境に対する影響を予見し、地球環境の保全等、次世代にわたる社会の持続性の確保に努め、技術士としての使命、社会的地位及び職責を自覚し、倫理的に行動すること。

継続研さん
業務履行上必要な知見を深め、技術士を習得し資質向上を図るように、十分な継続研さん(CPD)を行うこと。

このような変更内容から専門知識は当然の事ながらコンピテンシーを意識しなければならない。

いずれにせよ論文を書く上では「知識を増やし」、「考える力を養い」、「論理的で分かりやすく説明できる能力を鍛える事」自身は変わりがない。

受験できるかわからないが、とにかく勉強は進めていきたいと思う。

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