現代社会では、人、モノ、カネ、情報が国境などの枠を超えて行き交うようになり、地球を1つの単位とするグローバルな社会が形成されています。
そして技術者は世界の中で活躍するグローバルエンジニアになることが求められています。
グローバルエンジニアを目指すには、工学的な専門知識と専門技術、そして外国語能力が必須である。また、異なる文化的背景をもつ人々と協働するためには、グローバル社会に存在する多様な文化を知り、受容し、異文化に対応していく姿勢や心がけ、態度を身に着ける必要があります。
グローバルエンジニアになるために必要となる能力をあげてみます。
工学的な専門知識と専門技術
技術者として当然であるが、専門知識と専門技術、そして、それらの応用力を身につける継続的な努力は技術者の責務である。これら専門知識と専門技術を欠いたり不足したりする技術者は、グローバル社会だけでなく日本国内においても技術者として役に立ちません。
このため自らの専門分野の知識と技術、そして、それらの応用力を身に着ける継続的な努力は技術者の責務です。これは、いわゆる技術士の3義務2責務のうちの「資質向上の責務」、あるいは技術士倫理綱領の「継続研鑽」です。
外国語能力(英語力)
国際共通語となっている英語を正確に使うことができる能力は必要です。
技術的な事項について意思疎通をはかるためには、英語を正確に話したり、書いたり、読んだりできるようにする必要がある。文法を正確に理解し、正確なコミュニケーションを英語で行えるようになることは、グローバルエンジニアにとって必須な条件です。
加えて、それぞれの専門分野で使用する専門用語は、英語でも使用できるようにしておくべきです。
工学的専門技術や知識についてコミュニケーションをとろうとするとき、専門用語を日本語と英語の双方で知っておく必要があります。
片言であっても日本語で話しかけてくる外国人には親近感を感じるように、外国で他者と関係を良好にするためにも、現地社会やそこに暮らす人々に敬意を示すためにも、現地の言葉で挨拶することが大切です。
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