灯籠

日本古来の戸外照明用具。竹,木,石,金属などの枠に紙や布を張って,中に火をともす。日本では神仏に対する献灯のためにつくられ,古くは仏殿の手前に置かれた。これは青銅や石のものが多く,火袋に比べて台が長いのが特徴である。そのほか形状,材質,使用目的から石灯籠,金 (かな) 灯籠,切り子灯籠,高灯籠,牡丹灯籠,置灯籠,釣灯籠などがある。また献灯や庭灯籠には古くからさまざまな型が伝えられている。東大寺大仏殿の金銅大灯籠,同法華堂の石灯籠,興福寺の銅灯籠,大阪観心寺,京都誓願寺の鉄灯籠,日光東照宮南蛮鉄の灯籠などが有名。

<例文>
向こうに灯籠があります。草に埋もれて見えませんが、あそこまでずっと飛石が並んでいます。・・・雪の鉄樹(遠田潤子著)

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