食指が動く

《鄭(てい)の子公が人さし指が動いたのを見て、ごちそうにありつける前兆であると言ったという、「春秋左伝」宣公四年の故事から》食欲が起こる。転じて、ある物事に対し欲望や興味が生じる。「条件を聞いて思わず―・いた」
[補説]文化庁が発表した平成23年度「国語に関する世論調査」では、「何かを食べたくなる、転じて、あることをしてみようという気になる」ことを表現するとき、本来の言い方とされる「食指が動く」を使う人が38.1パーセント、本来の言い方ではない「食指をそそられる」を使う人が31.4パーセントという結果が出ている。

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