紅旗征戎(こうきせいじゅう)

朝廷の旗(紅旗)をおしたてて、外敵征圧する(征戎)戦争起すこと。

紅旗征戎非吾事(藤原定家『明月記』)

(訓読)紅旗征戎吾が事に非ず。
(意味)大義名分をもった戦争であろうと(所詮野蛮なことで、芸術を職業とする身の)自分には関係のないことである。 

<例文>
硯友社は命にかえても政治に言及しないという、硯友社ばかりではない日本の文学は政治に関与しないのである。紅旗征戎はわが事ではないのである。・・・完本 文語文(山本夏彦 著)

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