箍が緩む

たがが緩むとは、緊張がゆるんだり、年をとって鈍くなる。締りがなくなる。規律が緩む。箍がゆるむ。
たがが緩むの「たが」とは武などを裂いて編んだ輪のことで、桶や樽などの周囲にはめ、堅く締め固めるために用いられる。このたがが緩むと、胴がバラバラに分解されてしまうことを喩え、感覚が鈍ったり、気持ちや規律が緩むことを「たがが緩む」と言うようになった。

箍について
(たが)は金属や竹で出来た輪のことである。樽や桶等を作る際、円形に組んだ木版の外側に箍をはめて固定する。江戸時代には箍屋(たがや)という箍を扱い桶を修理する専門の職人がいた。

<例文>
あるいは、かつては基本はできていたのに、バルブ経済とその崩壊後のドタバタでタガの弛んだ会社も少なくないはずだ。 ・・・組織

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