全窒素

全窒素(総窒素)とは、水中のアンモニウムイオン、亜硝酸イオン、硝酸イオ ンに相当する無機態窒素と有機態窒素の合量と定義されている。

全窒素は、湖 沼の富栄養化の指標や地下水及び工場排水における水質汚濁の指標として、環境 基準及び排水基準として定められている。

窒素は大気中の約80%を占めるガスであり、環境水中にも多くの窒素化合物が 存在している。公共用水域の窒素は、大気中の窒素を固定する微生物や植物プ ランクトンの増殖、自動車排ガスの窒素酸化物による酸性雨の河川、地下水等へ の流入、窒素を原料とする化学肥料の生産及び使用、生活排水、工業排水等により増加する。

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