エコツーリズム

観光や旅行を通じて自然保護や環境保全への理解を深めようという考え方。エコロジー ecologyとツーリズム tourismとを組み合わせたことば。自然や文化などの地域資源の健全な存続と,観光業の成功および地域の経済振興をはかることの両立を目指す。1970年代,ケニアで野生生物保護区の保全と維持のため,観光客から国立公園の入場料を取り始めたことに原型がみられる。その後の環境保護に対する世界的な意識の高まりを受け,1982年国際自然保護連合 IUCNの第3回世界国立公園会議で初めて提唱された。日本では 1998年日本エコツーリズム推進協議会が設立された(2002日本エコツーリズム協会に改称)。2003年環境省にエコツーリズム推進会議が設置された。この考えに基づいたエコツアーの適正な推進をはかるエコツーリズム推進法が 2008年4月から施行された。

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