下水道

下水道は、人々の生活及び様々な産業活動によって発生した汚水および家や道路に降った雨水を流す下水管路網と、下水管路網で集めた下水(汚水と雨水を合わせて下水と言う)を処理して環境へと戻す処理施設(下水処理場)とで構成される。

下水処理の方法は、日本では主に好気性生物を利用する標準活性汚泥法が用いられているほか、小規模下水処理施設を中心に多様な手法が適用されている。

また、近年では、活性汚泥法と膜を併用した効率的な固液分離技術の適用が拡大しているほか、富栄養化対策が急務の地域では高度処理の適用が進んでいる。

一方で、下水処理には、いくつかの課題があります。その一つは、雨天時に未処理水が自然環境に放流される恐れのある、合流式下水道の改善である。また、下水管の新たな埋設には莫大な費用がかかるため、代替技術が開発されている。さらに、先に述べた富栄養化対策として、高度処理の導入や環境基準の見直しなどが実施されている。

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