鰯の頭も信心から
【読み】 いわしのあたまもしんじんから
【意味】 鰯の頭も信心からとは、つまらないものでも、信仰の対象となれば有り難いと思われるようになるというたとえ。
【鰯の頭も信心からの解説】
【注釈】 鰯の頭のようなつまらない物であっても、神棚にまつって信心すれば、有り難いと思うようになることから。
第三者の目からはつまらないものに見えても、信心する人にとっては尊くありがたい存在になるということ。
「信心から」は、信心次第という意味。
昔、節分の夜に鰯の頭を柊の枝に刺して門口に飾っておくと、鰯の臭気が邪鬼を追い払うといわれていたことからできた言葉。
何かを頑固に信じきっている人をからかうときにも使われる。
「頭」は「かしら」とも読む。
『上方(京都)いろはかるた』の一つ。
<例文>
「イワシの頭も信心」で、信ずれば対象が一つの「神格もしくは人格」をもちうるなら「クルマも1つの信心」で、信ずれば「来魔という魔格」も「人格」を持ち得て、宗教裁判の対象にもなり得る。・・・空気の研究(山本七平 著)