目的と手段を区別すること

目的と手段をはき違えるなと言われることは多い。しかし目的と手段を明確に見分けるのは、簡単なようでなかなか難しい。

「要求」と「要求仕様」という考え方がある。

「要求」とは「~がしたい」という利用者のニーズやウォンツを指す。

「要求仕様」とは、その要求をどのような方法で実現するかということだ。

世の中にある製品やサービスにはすべて背景に「要求」がある。私たちが普段目にしているものは「要求」を満たすための手段=「要求仕様」に過ぎない。その背景にある「要求」が何かを考えることは大切だ。

要求を知ることなく、指示された「要求仕様」だけを満たすことがクセになると、指示されたことしかできないビジネスパーソンになってしまう。

目的から手段を生み出すことができなくなってしまうのだ。

行動する前に以下の2点について留意すべきだ。

①指示の背景にある「要求」を考えて始める。
要求を知れと言っても、上司から指示をされるたびに「何のためですか?」「何に使いますか?」と訊ねるわけにもいかない。
その場合は、「この指示の背景にある要求はなんだろう」と自分なりに考えてみることだ。
要求を知らないまま、形だけを満たそうとすれば、必ず「手戻り」が発生する。

②「要求」を過不足なく満たすようにする。
要求をとらえないで、やみくもに動くと、必要以上の作り込みをしてしまう。いわゆる「オーバースペック」だ。

大切なことは「要求を過不足なく満たす」ようにすることだ。ビジネスでは効率が求められる。必要以上のつくり込みはムダでしかない。要求を少し上回るようにするのがポイントだ。

「要求」を知ることは、「相手のニーズやウォンツをつかんで、もっとも効率のいい方法で実現する」ことを可能にする。

「この仕事の要求は何か」を考える練習をしておくことで、精度はどんどん高まっていくはずだ。

 

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