言わずと知れた、ピースの又吉直樹が初めて書いた小説。少しぶっとんだ先輩と後輩の間で起きる様々な出来事や葛藤を描く。主人公は又吉さんにほぼ近いイメージを感じた。
お笑い業界でお笑い芸人がこれだけ苦労しながら競争を生き抜いているのかといった印象と、お笑い、漫才とは何か、を突き詰めて考えようとしている姿が印象的。
文章能力の高さを感じる。芸能人はしゃべりが仕事であるから当然といえば当然かもしれないが、面白く伝える能力に長けている。そのためにはやはり国語力が必要なのだろう。又吉さんは年間で2000冊の本を読むというから本当にすごい。