1 相手となって勝負をすること。「有段者と手合わせする」「碁の手合わせ」
2 売買の契約を結ぶこと。手打ち。
「生糸の―も順調に行なわれた」〈藤村・夜明け前〉
3 相手との最初の戦い。
「平家の一族追討のために上洛せしむる―に」〈平家・一一〉
4 剃刀(かみそり)を使う前などに、刃を手のひらに当てたりして、切れ味をみること。
「また剃刀を引き寄せて―しながら取り延べて」〈虎明狂・忠喜〉
<例文>
日中戦争の初期、小畑敏四郎中将は、日本軍が中国軍相手の戦争ばかり続けていると、戦術が粗雑になり下手になると心配し、囲碁をする者が下手とばかり手合わせすると手が落ちるのと同じだ、といったことがある。・・・失敗の本質(戸部良一著)