安全率の計算式はあります。ただし確固たる理論や理屈、原理原則があるわけではない。その証拠に、時代とともに安全率の値は変化している。その代表例が、航空機の機体や窓ガラス、エンジン、タイヤである。

安全率の数値は技術の進歩や信頼性の向上に比例して低くなっている。すなわち、安全率の設定こそが、学問だけでは語れない、設計実務上の失敗と成功の繰り返しで得られるノウハウなのである。

つまり「諸要因のバラツキ」を補うために考案された苦肉の策ってトコだ(図1)。