命日とは、ある人が亡くなった日を言う。
「亡くなった日」なので例えば1月1日に亡くなったとしたら、その方の命日は「1日」という事になる。
現代で言う「月命日」のことで、1月~12月の中の1月1日以外の11回の月命日も含めて「命日」と言う。
亡くなった月日を示す言葉は祥月命日といい、亡くなった年月日は没年月日という。
【命日に関する言葉の違い】
・命日→年に12回。亡くなった日(2001年1月1日に亡くなったなら、命日は「1日」)
※ただし、現在では祥月命日の意味で使う場合も多いです※
・月命日→年に11回。1年12回の命日の中で祥月命日を除く11回の命日(2001年1月1日に亡くなったなら、月命日は「2~12月の1日」計11回)
・祥月命日→年に1回。亡くなった月日(2001年1月1日に亡くなったなら、祥月命日は毎年「1月1日」)
・没年月日→亡くなった年月日(2001年1月1日に亡くなったなら、没年月日は「2001年1月1日」)
命日という言葉は本来は「亡くなった日」を指す言葉ですから現代で言う「月命日」を指しているのだが、一般的には命日といえばその人が亡くなった月日を示していることが多く、命日=祥月命日として認識している人のほうが増えているようである。
命日と言えば祥月命日を指し、本来の命日のことは「月命日」と呼ぶ方が一般的になっているようである。
<例文>
大阪の宿から会場にむかっていて、ここが作家の黒岩重吾さんの家に近いことがわかった。そうとわかっていれば仏前に線香を上げに行ったのに、と思った。H婦人にも挨拶ができる。命日も近かった。・・・大人の流儀(伊集院静 著)