パイプ同士の溶接継手のような複雑な構造においては,公称応力を定義することが難しくなる。そこで溶接止端部における応力を,溶接ビードによる局所的な応力集中を含まず,構造的な応力集中による応力をホットスポット応力として定義する。

ホットスポット応力の算定法は,溶接止端から離れた参照位置における応力(ひずみ)を構造解析やひずみ計測などにより求め,応力分布をもとに溶接止端の位置の応力を推定する。以下のような方法において応力分布を求めるための参照位置が提案されている。

●0.3t法1):溶接止端から板厚の0.3倍の位置における応力値

●SR202 B法2):溶接止端から板厚の0.5倍と1.5倍の位置における応力値を直線で結び,溶接止端位置に外挿した応力値

なお,疲労強度は,ホットスポット応力と構造的応力集中のない継手のS-N線図を用いて評価する。

参考文献

1)仁瓶,公江ら:日本造船学会論文集,Vol.579,pp.425,(1996)
2)日本造船研究協会資料,No.395,(1991)