探究と哲学

「なんとなく」を言葉にする

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「うまく説明できないけれど、なんとなくそんな気がする」「感覚ではわかっているんだけど、うまく言葉にできない」ということは誰にでもある。

ここで「なんとなく」を「なんとなく」のままで終わらせている人と、そうでない人では、後に大きな差がついていく。

「なんとなく」から抜け出すには、とにかく「言葉にする」ことだ。言葉にすることで、自分が考えていたことをより深く理解することができる。また、自分の考えが足りないこともわかる。

学んだことは、人に教えることで本当に身につけることができるといわれる。人と話をしている途中に「自分はそんなことを考えていたのか」と驚いた経験をもっている人も多いだろう。

これは、自分の思考を言葉にして外にアウトプットすることで客観視できるからだ。

できる人は、おしなべて言葉の表現が巧みだ。それは日ごろから自分の思考を言葉で表現する努力をしているからだ。言葉にすることで、自分の思考を客観視し、さらに思考を深める。よいサイクルができあがるのだ。思考が深まらないのは言葉にしないからだ。

言葉にする力は、思考の基礎体力といえる。なぜなら、人は言葉で思考するからだ。「なんとなく」は思考の手前で止まっている証拠だ。そこから一歩踏み出して言葉にすることで、頭が猛烈に動き始める。感覚を言語化することは、相当頭を酷使しなければできないことなのだ。

また、感覚的にわかっていることには再現性がない。いつでもその感覚がはたらくとは限らないからだ。しかし、言葉にしてしまえば、それは見えるものになっているので再現が可能になる。直観で理解したことを言葉にする努力をすることで、それは再現性のあるものになる。

うまく言葉にならないのは、生まれた思いや考えを、言葉に変換する回路が弱いからだ。

この回路は、普段から鍛えれば機能するようになる。具体的には、以下のような行動習慣をつける。

①人に話す
「いま自分は何を考えているのだろう」「何を感じているんだろう」「それはつまりどういうことだろう」など、自分が考えていることを人に聞いてもらうのは、とてもいい方法だ。
最初はうまく説明できないかもしれない。それでも、できるだけ人に話す機会を増やすことだ。続けていれば、必ず言葉にする力は養われてくる。

②考えを文章化する
さらに言葉にする回路を磨くには、考えを文章にまとめてみることだ。書き言葉は話し言葉よりもさらに抽象度が高い。構造化しないと文章にはならない。考えを整理しなければ文章にはならないのだ。
はじめはおもいつくままに箇条書きにするのでもいい。それを論理立てて説明できるようになれば、言葉にする力は相当ついているはずだ。

③日記をつける
1日を振り返って、その日に起きたことや感じたこと、考えたことを日記につけるのは、言葉にする力の訓練にはもってこいだ。
このとき、書くことが「感想」レベルにとどまっていては意味がない。「何が起きたのか」、「それはなぜ起きたのか」「次はどうすべきか」など、感情だけでなく、理由や根拠、自分の分析などについて、毎日少しずつでも文章を書き続けることで、「なんとなく」を言葉にすることが億劫でなくなってくる。

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