部下は、上司の中に見え隠れする仕事への熱い想いや、自分の欲ではなくその組織やお客さまに献身する姿に共感するのである。
そしてこの人に力を貸したい、力になりたいと思ったとき、はじめて上司は本当のリーダーシップを発揮することができるのである。
人を動かすのには圧力は無用である。いや、そもそも「人を動かそう」という発想自体が、リーダーシップの本質から外れているのである。
大切なのは、己の中に「自分の志をなんとしても実現したい」という強い想いがあるかどうか。そして辛くても、苦しくても、その思いを遂げるために自らを鼓舞し続けることができるかどうかなのだ。
その想いが本物であれば、必ず周りは動き出す。
・・・上司の心得 佐々木恒夫