殊勝

[形動][文][ナリ]

1 とりわけすぐれているさま。格別。

「相談したれど別に―なる分別も出でず」〈露伴・五重塔〉

2 心がけや行動などが感心なさま。けなげであるさま。「親に心配をかけまいとする殊勝な気持ち」「いやに殊勝なことを言う」

3 神々しいさま。心打たれるさま。

「いつもよりも一しほ今日は―には覚えぬか」〈虎明狂・釣針〉

[派生]しゅしょうがる[動ラ五]しゅしょうさ[名]
<例文>
勘違いした秀吉が、殊勝な面持ちでふっと目を伏せた。・・・名参 黒田官兵衛(加野厚志 著)
目次