料簡(りょうけん)

1 考え。思慮。分別。「悪い―を起こす」

2 考えをめぐらすこと。

「好く―して前後を考えて見たら」〈紅葉・金色夜叉〉

3 こらえること。堪忍。

「熊胆が出るや否や帰って仕舞ったと云う事がちゃんと分ったから、書生さん中々―しない」〈福沢・福翁自伝〉

4 とりはからい。処置。

「このことを語りなばいかなる―もありやせんと思ひ」〈伽・猿源氏〉

<例文>
両者の前歴は謎につつまれていた。それを口にする家康の料簡がつかめなかった。・・・名参謀 黒田官兵衛(加野厚志 著)

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