散形花序

無限花序の一種で,花序軸の頂端に,ほぼ同じ長さの花柄をもつ多数の花が放射状についている花序。これは総状花序の主軸が短縮し多数の花が一点に集った形と考えられ,ウコギ科,セリ科に普通で,そのほかサクラソウ科,ネギ類,ヒガンバナ類などにもみられる。散形花序の花に相当する部分が,さらにもう一つの散形花序を形づくる場合,これを複散形花序といい,シシウドハマボウフウ,その他多くのセリ科植物にみられる。

<例文>
それは、梢に向かって先の細くなった紡錘形ではなく、むしろ反対にーボードレール好みの規則正しい植物だー、幹のまわりに枝で六角形の平板を作って重ねながら、それを巨大な散形花序に開いた最も上のものまで順に拡げているのである。・・・・悲しき熱帯(レヴィ=ストロース)

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