出府(しゅっぷ)

[名](スル)地方から都に出ること。特に、江戸時代、武家が江戸に出ること。
「此上は東京(とうけい)に―して」〈魯文・高橋阿伝夜叉譚〉

<例文>
南洲が主君斉彬に見出されて、側近のお庭番として出府したのが、安政元年(1854年)、28歳の時で、それから斉彬急逝の安政5年32歳までの間が、斉彬に教育指導されながら各界・各藩の人々と交流して、「薩摩に西郷あり」と注目されるようになった期間ですが、その間に、当時幕府学界の中心人物で、弟子三千と言われた佐藤一斎と会ったという形跡はのこっていません。・・・西郷南洲手抄言志録を読む(渡邉五郎三郎著)

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