二律背反

論理的にも事実的にも同等の根拠をもって成り立ちながら、両立することのできない矛盾する二つの命題間の関係をいう、論理学の用語。たとえば「世界は時間的にも初めがあり、空間的にもかぎられたものである」「世界は時間的にも空間的にも無限である」というイマヌエル・カントにより立てられた二律背反は有名である。なお、今日ではパラドックスがこの意味に使われることもある。

<例文>
原発事故対応では、指揮官として二律背反の厳しい決断を迫られました。ヘリコプターを使った原発への放水です。・・・ 日経ビジネス 2017.5.22

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