S-N 曲線とは、材料の疲労破壊において、一定の振幅で繰り返し負荷される応力と破断までの負荷の繰り返し数の関係を示した曲線である。S-N 線図、ヴェーラー曲線とも呼ばれる。疲労強度設計の基礎となるもので、ドイツの技術者アウグスト・ヴェーラーによってS-N 曲線の概念が確立された。

対象物に、応力を繰り返し負荷すると疲労で破断する場合がある。この破断に達した繰り返し数を破断繰り返し数(Nf)と呼ぶ。負荷される応力は一定の振幅(片振り幅)で繰り返されるとして、この応力振幅を σa で表すと、一回の疲労試験で一つの σa と Nf の関係が得られる。応力振幅を下げると破断繰り返し数は大きくなり、応力振幅を上げると破断繰り返し数は小さくなる。このように、いくつかの応力振幅から得られる破断結果をプロットすることでその対象物の SN 曲線が得られる

応力レベルを示す SN 曲線の縦軸にどのような物理量が使われるかは、いくつかの場合がある。平均応力や応力比を一定として応力振幅を縦軸に示す場合、応力比を一定として最大応力を縦軸に示す場合がある。最小応力が 0 のときは、応力幅(全振幅)を縦軸に示すこともある。コンクリートの SN 曲線では、最小応力を一定として、最大応力を変数として縦軸に示すことが一般的である

線図は、繰り返し数の横軸は対数目盛で表し、応力レベルの縦軸は普通目盛で表す、片対数グラフで示されることが一般的である。あるいは、縦軸も対数目盛で表し、両対数グラフとして示される場合もある