GNP

GNPとはGross National Productの略で、ある一定期間にある国民によって新しく生産された財(商品)やサービスの付加価値の総計を指す

かつては国の経済規模を比較するためによく利用されましたが、日本では1993年から代表的指標としてGDP(国内総生産)が使われるようになり、以前ほど注目されなくなった。

GNPは対外投資などを通じて海外での生産活動に貢献した報酬を含む点でGDPと異なるが、日本の場合は両者にほとんど差がない。

なお、内閣府が発表する国民経済計算では、2000年からGNPに代わり、海外からの所得を加えたGNI(国民総所得)が用いられている。

<例文>
朝鮮戦争勃発に伴う特需などを足がかりにして日本は高度成長時代を迎え、1955年からバブルのピークであった1990年までの35年間、実質経済成長率はじつに年平均で約7%に達していました。この間、1968年にはGNP(国内総生産)が当時の西ドイツを抜いて世界第2位となり、日本はアメリカに次ぐ経済大国になります。・・・本物の思考力(出口治明 著)

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