中室牧子さんの学力の経済学を再読した。

子供をご褒美で釣ってはいけないか、という問いに対して経済学的にひも解いている。

どの家庭でも親は子供に勉強させようとあの手この手を尽くそうとするが、子供の頃にちゃんと勉強しておくことは将来の収入を高めることにつながるという。

しかし大人でも同じであるが、人間はどうしても目先の利益が大きく見えてしまう性質があり、遠い将来のことなら冷静に考えて賢い選択ができても、近い将来のことだと、たとえ小さくともすぐに得られる満足を大切にしてしまう。

逆に言えば目先の利益や満足を優先してしまう、ということは、裏を返せば「目の前にご褒美をぶら下げると、今、勉強することの利益や満足が高まり、それを優先する」ということでもある。

そういう意味では「目の前ににんじんをぶら下げ、やる気にさせる作戦」は、この性質を逆に利用し、子供を今勉強するように仕向け、勉強することを先送りさせないという戦略である。

ではどうにんじんをぶらさげるのか。本の中で色々な実験結果が示されているが、勉強することに対しての働きかけは必ず必要である。

しかしただ「勉強しなさい」という声かけだけでは全く意味がなく、エネルギーの無駄遣いだという。

声かけではなく、「勉強を見ている」、「勉強する時間を決めて守らせる」という親の自分の時間を何らかの形で犠牲にせざるを得ないという手間暇のかかる関わりがかなり効果が高いことが明らかになったという。

また男の子なら父親が、女の子なら母親が関わると良いらしい。

ただし祖父母や兄姉、親戚また学校や塾、家庭教師の先生など身近な助っ人に頼ってもよいようだ。

現在、中学受験に向け長男は頑張っている。

まず自分がやはり時間を作り、積極的に関わる方がよいのだろう。

それにしても長男が勉強している内容は既に自分でも教えられないことも多い。

塾の先生に長男が質問したり、頼ってくれたら助かるのだが…