機械設計技術者として感じる事

普段の仕事では中々、感じることは少ないのだが機械設計を行う製品は幅広く、ほとんどの機器が対象となっている。

いずれにおいても高い機能を安定して発揮できる製品を安価に速く提供することを目的とすることに変わりはない。

近年は、市場がグローバル化し、世界規模で製品間の競争がなされているから、機械設計者にとっては大変、やりがいのある環境である。

機械設計がカバーする範囲も従来の構造設計のみでなく、開発、設計、製造、運転、予防保全、リサイクルに至るすべてに亘り、責任範囲が広くなってきている。

また用いられる技術も各種計算力学によるシミュレーション技術からロバストデザインやナレッジマネジメント等の設計技法、高度な計測技術、ITを活用した遠隔監視技術、さらにはリスク管理等のライフサイクルマネジメント手法による予防保全技術などが必要となりつつある。

製品企画の段階においては顧客・市場の現場における本質的なニーズや開発途上のシーズを常に探索するとともに、広い範囲の協力を得て機能、製造技術等において勝てる技術を育成しておく。

その結果として新しい機能を有するコンパクトで長寿命・安価なダントツ製品が立案される。

つぎに開発、設計においては高い信頼性と低コストの製品を速く開発することに重点が置かれる。そおのためにはつねづね解析、実験や製品実績データを積み重ね、できるだけ多くの「技術の箱」を整備・拡充する努力をしておかなければならない。

そうすれば品質工学等によって安定した機能を有する商品が短期間で開発され、試作回数を削減することができる。

手戻りなく、一度の確認試験のみですませるのが理想である。模型を用いた確認試験においては、性能や耐久性を設計条件で確認するのみでなく、過酷な条件で破壊させ、その裕度をも把握しておくべきである。

ここで機械設計上、重要なことは、製品に作用する熱、流体、振動、腐食等の影響を最新の計算力学を用いてシミュレートするか、製品を実測して、部材に発生する負荷を正確に予測することである。

さらに材料や製造法によって異なる部材強度を精度よく把握しておくことも必要である。

過剰品質を排除し、部材強度と負荷の間に適正な裕度を確保しておけば、全寿命に亘る高信頼性の確保と低コスト化が同時に達成される。

このようなことを実行・実現していくためには、広い視点で原理を深く理解する努力を怠ってはならない。

業務上、たくさんの知識や経験、また様々な人たちの協力を得て判断しなければならないのだが、機械設計技術者として個々の技術力を高めていく必要がある。

普段の業務でグローバルで競争力の高い開発製品設計に携わる機会は中々持ち得るわけではないが、そのような機会に携わる覚悟で企業の中で社会に貢献していくことのできる技術者になることを強く自覚しなければならない。

そういった意味でも技術士の資格試験は来年も引き続き受験したい。さらに総合技術監理部門も一緒に併願したいと思う。

さらには最近、強く必要性を感じる英語の学習を細々とながらやり始めたいと思う。

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この記事を書いた人

会社員。技術職。3児の父、共働き、単身赴任2年目。
技術士取得を目指す。
趣味は釣り、音楽鑑賞、読書、スポーツ(特に野球、サッカー、卓球、アメフト)、筋トレ、ブログ。
日常のたわごとから家族のこと、仕事のこと、書評、そして好きな音楽を紹介します。

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