ライフサイクルアセスメント

唐突だが環境配慮設計を本気で取り組めたことがないが、そのうちのライフサイクル思考の手段であるライフサイクルアセスメントについて復習してみる。

環境配慮設計は環境適合設計と同義で日本ではISOの標準情報TRQ0007:2008「環境適合設計」として情報が公開されている。

文書を詳しく見ているわけではないが、考え方は以下にあるような項目である。

(1)ライフサイクル思考
(2)機能性
(3)機能拡張
(4)資源・エネルギー節約
(5)リサイクルとエネルギー回収
(6)汚染・廃棄物の防止
(7)トレードオフ

そのうちライフサイクル思考とは製品ライフサイクル全体(資源発掘→材料加工→製品生産→流通・販売→使用→廃棄→再資源化)で環境負荷が低減できないか検討することで、ライフサイクルアセスメントを活用し、環境側面および影響を特定する。

昔、入社した当時、このライフサイクルアセスメントのソフトを使って製品の環境側面、影響を定量的に評価する取り組みを実施したことがあるが、ライフサイクルアセスメント(LCA)は次のようなステップで行う。

①目的と調査範囲の設定
②インベントリ分析
③環境影響評価(インパクト評価)
④結果の解釈

このうちインベントリ分析とは対象の製品について、資源やエネルギーの投入量(インプット)および生産する製品、排出量の量(アウトプット)のデータを収集することである。

LCAの結果から

①資源・エネルギーの使用量・消費電力
②化学物質の使用量
③環境影響

を把握でき、環境配慮設計にフィードバックして環境影響が大きい部分を改善したり、LCA結果を公開して環境に優しい製品であることをアピールすることが可能となる。

しかし環境配慮設計においてLCAはあくまでスタートで、具体的な設計手法が重要であることは間違いない。

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この記事を書いた人

会社員。技術職。3児の父、共働き、単身赴任2年目。
技術士取得を目指す。
趣味は釣り、音楽鑑賞、読書、スポーツ(特に野球、サッカー、卓球、アメフト)、筋トレ、ブログ。
日常のたわごとから家族のこと、仕事のこと、書評、そして好きな音楽を紹介します。

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