「収集」と同じ意味。
本来は「蒐集」という漢字でした。
しかし、戦後に難しい漢字を簡単にする動きがあり、
「蒐」はその動きにおいて制定された当用漢字・常用漢字に含まれなかったので、
仕方なく「収」という漢字に置き換えたものです。
よって「蒐」は正しいのですが、今は「収」は一般的です。
使う人は「趣味に関する蒐集」という意味で
コレクションを強調するような使い方をされている人が多いです。
なお、「蒐」は「アカネ」という草で、赤い血のような液が採れることから、
染料として使われ、集められました。
そのことから、「貴重なものを集める」という意味になったものです。
<蒐集の使い方>
・アンティーク雑貨の蒐集の楽しみにしています。
・芸品などを集めた蒐集館です。
・このような行為を「蒐集癖(しゅうしゅうへき)」と呼ぶこともある。
以上、蒐集の意味と読み方でした。
知らない人が多いと思われるので、使う時は注意する必要がある。収集が無難です。
<例文>
蒐集はものへの情愛である。贖う(あるものを代償にして手に入れる。また、買い求める。「大金を投じて古書を―・う」)のは其の機縁を作ることである(・・・MOMENTUM 2017 夏0)。