本物の思考力

日本では根拠なき常識が蔓延していると警鐘を鳴らす。

自身も日本の歴史や文化について十分なリテラシーがあるかと言えば自信がない。

リテラシーを高めるためには「数字やファクトをベースに自分の頭でしっかり腹落ちするまで考える」姿勢であるという。

そのためには訓練が必要で、例えばお手本となる思考を真似しながら、先人の思考プロセスを追体験して練習を重ねたり、他人と議論を重ねたりしながら考え、脳に負荷をかけ続ける必要がある。

日本礼賛ブーム、長時間労働問題、戦後日本の成長モデルや現代の日本経済、そして日本の教育についての考察等、非常にわかりやすく深い考察をもって解説している。

腹に落ちるまで考え抜くためには優れた他人の知識や思索、思考のプロセスなどを吸収したうえで、目の前の課題を自分の頭を使って考え抜き、自分の言葉で自分の意見として他人に伝えられること説く。

腹に落ちる考えとはその人の意見が相互に検証可能な数字・ファクト・ロジックに裏付けされていて、反論のしようがないときである。

そして問題を原点から見据えて、ラディカル(常識を捨て去って、物事を原点まで掘り下げた上で、本質的な解決を目指してロジックを構築していくこと)に解決策を導くためには、思索するための材料となる情報のインプットが必要で、「人・本・旅」がよいと紹介している。

人で言えば自分が真似をしたくなるようなロールモデルを見つけると、実地体験を通じて学べる。本であれば古典がおすすめ。旅は五感で多くのことを全体的に学べるという。

そしてインプットした情報は他社に伝える等アウトプットすることで頭が整理されるという。斎藤孝先生の本でもインプットとアウトプットが大事だと紹介していたが、出口さんの場合は起きた出来事や読んだ本のことについて周りの人にしゃべりまくっているとのこと。

そして人間はみんなアホであり、チョボチョボ(似たり寄ったり)であるから、怠け癖がつかないよう「仕組み化」することをお勧めしている。

例えば紙に自分が実現したいことをリビングに張り付けたり、記憶を定着させるためにブログを続けていくなど。

そして人はもっともっと、おもしろさを追求することに貪欲になったほうがいいという。

物事をありのままに認めること、自分の頭で考える事、自分の意見を述べること。それらに貪欲になればなるほど人生は豊かに面白くなっていく。設計図は自分でつくるつもりで何事も腹落ちするまで「なぜ?」「どうして?」とそもそも論を繰り返すとあとは自分の工夫ひとつでどのような仕事でも楽しくやり遂げるはずだとしている。

自分も身近なところから学ぶこと、そして読書を継続すること、ブログを書き続けること、一期一会を大事にすること、など、インプットとアウトプット、そしてラディカルに物事を考える訓練を日常的に習慣づけすることの大切さを学ばされる。

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