探究心

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デカルトの方法序説を読んでいる。

高校の時、倫理の授業で習ったきりだったが、これほど後になって哲学が面白いと考えるようには想像しえなかった。

面白さは、デカルトの慎重な性格と強烈な探究心とが相まって自身の考察過程をなまなましく記録してくれていることだ。

「良識(理性=真偽を判断する能力」はこの世でもっとも公平に分け与えられているものである。」

から始まる。そして

「わたしたちの意見が分かれるのは、ある人が他人よりも理性があるということによるのではなく、ただ、わたしたちが思考を異なる道筋で導き、同一のことを考察してはいないことから生じるのである。というのも、よい精神を持っているだけでは十分でなく、大切なのはそれをよく用いることだからだ。」

とある。そして以下のように謙虚に良識(理性)を探究していく姿勢を明らかにしている。

「私としては、自分の精神が、どんな点でもふつうの人より完全だなどと思ったことはない。それどころか、他の人たちと同じくらい頭の回転が速く、創造力がくっきりと鮮明で、豊かで鮮やかな記憶力をもちたいと、しばしば願ったほどだ。そしてこれらの特質以外に、精神の完成に役立つものをわたしは知らない。というのも、理性すなわち良識が、わたしたちを人間たらしめ、動物から区別する唯一のものであるだけに、各人のうちに完全に具わっていると思いたいし、その点で哲学者たちに共通の意見に従いたいからだ。」

この本は1637年に公刊されたという。どのような人間でも「探究心」は本来、子供のころから持っているはずであり、自分にとっても大切なコンピテンシーの1つだと感じている。

自分は理系出身だが決して理科系が得意なわけではなかった。かといって国語も得意ではない。好きな科目は英語だった。そのわりにはまったく使い切れていない。

理系にしたのは圧倒的に理系の科目、特に物理学が好きだったからだ。化学や数学も基本、好きだったが得意ではなかった。

ただ真理を追究したい、という点で理系を選ばない理由はなかったし、文系よりたくさん色々な学問を学ぶことができると思ったからだ。

だが大人になって国語の大切さが身にしみて感じることになった。国語こそ論理的思考力や想像力を高める学問の基本だとも思うようになった。

この方法序説を何度も読んで探究心を高めていきたい。

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