必要なのは「何があっても感謝の念をもつ」のだと理性にインプットしてしまうことである

先にでてきたラジャのニコニコとした相手を引き付けてしまう笑顔も、彼が意識しているか否かにかかわらず、彼の潜在意識がそうさせているのだと私は見ています。

こうなるには、普段から何気ない事柄に対しても感謝の気持ちを持てるような繊細な心をつくることが大事です。

京セラの創業者で伝説の経営者とも言われる稲森和夫氏は、自身の著書「生き方 人間として一番大切なこと」の中で、次のように述べています。

必要なのは「何があっても感謝の念をもつ」のだと理性的にインプットしてしまうことです。感謝の気持ちが湧き上がって来なくてもとにかく感謝の思いを自分に課す、つまり「ありがとう」と言える心を、いつもスタンバイさせておくことが大切なのです。

困難があれば、成長させてくれる機会を与えてくれてありがとうと感謝し、幸運に恵まれたなら、なおさらありがたい、もったいないと感謝する。少なくともそう思えるような感謝の受け皿を、いつも意識的に自分の心に用意しておくのです。

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