御入り用

入り用」に丁寧の「御」が付いた形「入り用」は、金や物などについて、目的があって必要とするさまを意味する表現

<例文>
私はその時計を大切に仕舞っておいたが、或る時、どうしても打ちたい競馬があり、近所の質屋に持って行った。「いかほど御入り用で?」「五万円あれば」主人はそっと時計を私に戻して言った。「五万円どころか、五百円にもなりません」質屋の帰り道、私は笑い出した。・・・大人の流儀(伊集院静 著)

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