これから日本が目指すべき社会として、男女共同参画会議が掲げた目標には、大きく2つのポイントがある。

・男女の人権が尊重され、尊厳を持って個人が生きることができる社会

・男女が個性と能力を発揮することによる多様性に富んだ活力ある社会

平たく言えば、男女の別なく組織を構成するすべてのメンバーの異なる能力や考え方を最大限に活用して、活力ある社会を作っていこうということだ。

要するに「ダイバーシティ」を実現しようということである。

言うは易く行うは難しである。なぜならその場その場に、部下たちの多様性を受け入れる器の大きなリーダーがいないことには成立しないからだ。

ダイバーシティを実現することの難しさは「面倒くささ」にある。性別、年齢、国籍などが違えば、考え方も違う。生活スタイルが異なれば、希望する勤務形態も異なる。多様な働き方を実現するためには制度改革が必要だ。意見の異なる人たちとの議論を避けたり、それぞれの希望にきめ細かく対応することを面倒くさがったりしていては、多様性は実現しない。

組織には、誰か1人でも「それはおかしいのではないですか」と違う意見を言える人間が常に必要なのである。

色々な考え方の人を受け入れられるできるだけ大きな器を作ること。その利点は2つある。1つは、多様な人材を活かせる場が生まれ、組織力を底上げできること。もう1つは、批判的な視点が入ってきて、そこから新しい発想が生まれる事である。