八卦(はっけ、はっか)は、古代中国から伝わる易における8つの基本図像。すなわち、
(乾)
(兌)
(離)
(震)
(巽)
(坎)
(艮)
(坤)
の八つ。
卦は爻と呼ばれる記号を3つ組み合わた三爻によりできたものである。爻には─陽(剛)と–陰(柔)の2種類があり、組み合わせにより八卦ができる。なお八爻の順位は下から上で、下爻・中爻・上爻の順である。また八卦を2つずつ組み合わせることにより六十四卦が作られる。
八卦は伏羲が天地自然に象って作ったという伝説があり、卦の形はさまざまな事物事象を表しているとされる。
方位などに当てて運勢や方位の吉凶を占うことが多い。
<例文>
願文は続く。「まことにけしからん。ついては今度の戦について八卦を立ててみたら、ワシのほうが勝つという形が出た。だから今度の戦争では神様はワシの味方をしたほうがお得ですよ。味方としてワシを勝たせてくだされば、銭50貫文を寄進いたします」隣の寺に行っても、まったく同じ願文を奉納する。・・・人生を愉しむ本音の生き方(川北義則 著)