[形][文]やんごとな・し[ク]《「止む事無し」が一語化したもの》
家柄や身分がひじょうに高い。高貴である。「―・い生まれ」「―・いお方」
そのまま捨てておけない。なおざりにできない。のっぴきならない。
「うちにしも―・きことありとて、出でむとするに」〈かげろふ・上〉
なみなみでない。特別である。
「(左大臣ヲ)―・く重き御後見とおぼして」〈源・賢木〉
貴重である。
「―・き物持たせて」〈枕・七〇〉
<例文>
しかし、こうも言う。「友とするにわろき者、七つあり。一つには高くやんごとなき人、二つには若きひと、三つには病なき見強き人、四つには酒を好む人、五つにははたけく勇める兵、六つには虚言する人、七つには欲深き人」七つのうちおしまいの二つの友は、たしかによくないが、他の五人の友は悪くないようにも思える。・・・人生を愉しむ本音の生き方(川北義則著)